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はじめに：授乳って、思ったよりハード！
赤ちゃんが生まれて「さあ授乳だ！」と思っていたら、想像以上に大変…。
そんな声をたくさん聞きます。乳首の痛みや母乳が足りていない不安など、授乳期はまさにママの試練の時期。
でも大丈夫。少しのコツと知識で、驚くほどラクになることもあります。
この記事では、よくある授乳トラブルとその解消法を、専門的な知識を交えながらやさしく解説していきます。
１．授乳トラブルの代表格「乳首痛」
なぜ乳首が痛くなるの？
乳首の痛みは、多くの場合「赤ちゃんの吸い付き方」が原因。
浅くくわえていると乳首だけを強く引っ張ってしまい、皮がむけたり、ひび割れたりします。
また、授乳のたびに乳首が擦れて炎症を起こすことも。
解消法のポイント
抱き方を見直す
赤ちゃんの鼻とママの乳首が向き合うようにして、赤ちゃんの口を大きく開けてから深くくわえさせましょう。
「顎がしっかり胸にくっついている」状態が理想です。
「こんなにくわえさせるの？」と思うくらい深くても大丈夫です。
授乳後のケアを怠らない
授乳後は母乳を一滴絞って乳首に塗り、自然乾燥。
母乳には抗菌・保湿成分があり、軽い傷の回復を助けてくれます。
また、乳首保護クリーム（例：ピュアレーンなど）もおすすめ。
痛みが強いときは休ませる勇気を
無理して授乳を続けると悪化します。搾乳機で母乳をとり、哺乳瓶で与えるなどして一時的に乳首を休ませましょう。
それでも痛みが治まらない場合
白斑（乳首に白い点ができる）や乳口炎（乳首の奥がズキズキ痛む）などの可能性も。
早めに助産師さんや母乳外来を受診しましょう。
２．「母乳が足りていない気がする…」その不安の正体
授乳期のママの多くが一度は感じるのが「母乳不足」。
でも実は、「足りていない」と思っても、実際には足りているケースがほとんどです。
本当に母乳が足りていないか確認するポイント
- 1日に5〜6回以上のおしっこが出ている
- 体重が少しずつ増えている（週に100〜200g目安）
- 授乳後に赤ちゃんが機嫌よくしている
これらが当てはまれば、母乳は足りています。安心してください。
母乳を増やすコツ
- こまめに吸わせる（「需要と供給の法則」笑）
吸われる刺激が母乳をつくるホルモンを活発にします。 - 水分と栄養をしっかりとる
母乳は約90％が水分。1日2リットルを目安に、こまめに水分補給を。
また、たんぱく質（肉・魚・豆類）や鉄分、ビタミンもバランスよく摂りましょう。 - ストレスを減らすことが何よりも大切
「出さなきゃ」と焦ると、ホルモンのバランスが乱れ逆効果。
「まあ、出なくてもミルクがあるし」と肩の力を抜くことが、結果的に母乳分泌を促すことも多いです。
３．パパもできる授乳サポート
授乳＝ママの仕事、と思われがちですが、実はパパの存在がかなり重要です。
パパにできる３つの神サポート
- 授乳環境を整える
クッションを渡したり、背中を支えたりするだけでママの負担が激減。 - 授乳後のゲップやオムツ替えを担当
「授乳後はバトンタッチ」で、ママの休憩時間を確保。 - 「よく頑張ってるね」と声をかける
これ、シンプルですが一番効きます。
ホルモン的にも、ママが安心すると母乳が出やすくなるという研究結果もあります。
４．授乳トラブルを防ぐためのセルフチェックリスト
| チェック項目 | YES／NO |
|---|---|
| 授乳時、赤ちゃんの顎が胸にしっかりついている | □／□ |
| 授乳後に乳首が変形していない | □／□ |
| 授乳後に母乳を少し塗ってケアしている | □／□ |
| 1日に5回以上おしっこが出ている | □／□ |
| 授乳中、焦りや不安より「リラックス」を意識している | □／□ |
すべてYESに近づけるほど、トラブル知らずの授乳ライフに。
５．おわりに：授乳は「完璧」より「笑顔」で
そもそも、人間はネットに情報があふれる前から育児をしてきています。正解が分からずとも、我々はこうして命を受け継いでいるのです。
授乳は「上手にやる」ことより、「赤ちゃんとママが笑顔でいられること」が一番大切です。
母乳でもミルクでも、赤ちゃんにとっては「ママに抱かれて飲む時間」こそが幸せ。
トラブルが起きたときは、「私だけじゃない」と思って大丈夫。
上手にしなくても、大丈夫。
少しずつ、自分と赤ちゃんのペースを見つけていきましょう。
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